★リトミックって?
元々スイスの作曲家であるエミール・ジャック・ダルクローズによって考え出された音楽教育法です。
★特徴は
ダルクローズは音楽教育は人間の心とからだの発達段階を考慮して行うべきだと提唱しました。研究を重ねた結果音楽教育にリズム運動を取り入れました。すなわちからだで覚えるということです。音楽を聞く、歌う、演奏する、作るといった音楽教育で学ぶすべてのことをからだを動かす経験を通して感じ取っていくのがリトミックです。
実は私はリトミックの資格をとる前には、言葉は知っていても実際何をやるのかということは知らなかったのですが、リトミックの勉強をしたあとは幼児期の音楽の導入において非常に馴染みやすいものであるのと同時に、リズムを感じ、表現していくうえで、非常に役立つものであると感じました。
リトミックは主に、表現とリズムについて体を使って学びます。ざっくり言ってしまうと、音楽に合わせて体を動かすこと、それに言葉や歌が加わります。
一見、保育園のお遊戯のように見えてしまう方もいると思いますが、何のためにやるかというねらいがあり、正確なリズムを叩いたり、歌いながらリズムを叩いたりすることは、そのままソルフェージュにも直結します。
お遊戯や手遊びも表現するという部分ではリトミック的な部分はあるのだと思います。
実際に音楽を学んだり教えたりした経験のある方なら分かるとおもいますが、リズムは頭で理解しているつもりが、実際に演奏してみたらできていない、音楽的でないということがいくらでもあります。
リズムを正確に、また音楽的に感じることは実は非常に難易度の高いことです。これは恐らく初心者ほど簡単に考えていて、勉強すればするほど難しさがわかります。またアンサンブルにおいて非常に重要な問題になります。
譜面を読むのも音程とリズムが基本になるので、実際よく見受けられますが、音楽的ではなく音価や裏拍の感じられていないテンポの安定しないような演奏になってしまいます。
リトミックでは体でリズムを感じることを目標にしています。
リズム、歌、この2つの大切さを楽しみながら体に染み込ませていくのがリトミックです。
一見簡単そうに見えることが実は先を見たときに非常に重要な役割をしています。
これがダルクローズの狙いだということがよくわかります。
そこからソルフェージュに発展させていきます。
次回はソルフェージュについて書いてみます。