ソルフェージュとは読譜する技術を指します。
例えると本を自分で読むために、文字を勉強し、言葉の意味を知るということに似ています。これが演奏において欠かせない技術です。もちろん耳で覚えた曲をイメージで弾くことも最初は良いのですが、初級から中級に入るためには、自分で正確にある程度の早さで読譜できる力が必要になります。
ソルフェージュの専門的な勉強になると
●聴音(8小節から16小節くらいまでのピアノで弾かれた曲を、聞き取り楽譜に時間内に書き取るだいたい)単旋律と和音
●新曲視唱(初めて見た曲を一分くらい目視し、階名でいきなり歌う)
●調性の判定
●移調
●楽典(音程の度数判定)
などをやります。
楽理科や作曲科などソルフェージュのもっと専門的な勉強になると、実際の作品においてそれを実践したり、楽曲分析をするそうです。
こんな風に書くと難しそうに見えますが、実際に楽器演奏が上達していく上では欠かせない要素であり、通常ピアノのレッスンではこのソルフェージュ能力も一緒に養うことになるのです。
そして子供のソルフェージュは何をやるのかというと、
言葉をつけた簡単な音を真似するところから入り、階名で歌えるようにし、そこから音を聞き取れるようにし、最終的には楽譜に書き取れることを目指します。
また、簡単な音符を読むことから初めて、簡単な楽譜を歌い音程とリズムを正しく歌います。
またリトミックを使い基本的なリズムを体を使って表現すること、感じることから、手と足でリズムをステップしたり、右手左手で違うリズムを叩くというところを目指します。
ソルフェージュとは楽譜から素早く沢山の情報を読み取る技術です。
なので、練習というより訓練というか、数をこなすことが必要なのと、音感などは小さいときの方が身につきやすいです。
実は耳から覚えることも大切な部分はあるのですが、人間が文字を読み思考を深めるのと同じで、楽譜から情報をしっかり読み取れることが音楽を演奏するうえで、とても重要です。
ソルフェージュがしっかりできると自分から譜読みをしていくことができます。
音楽の良くも悪くもある点として真似をしたら理解していなくても何となく出来てしまうことがあると思います。
ただ、演奏の基本となるのは楽譜を自分で読み音をだし、自分で音楽を発見し引き出すということです。
楽譜を読む大切さと面白さを子供に伝えられたらと思っています。